前回までにギーの効果と作り方をコラムでお伝えいたしましたが、具体的なギーの使い方となぜギーが妊婦さん、授乳中のお母さん、そして子供に良い効果があるのかについて話を進めていきます。
ギーの使い方
ギーは普通のバターや調理油と同じような使い方ができます。ギーは冷蔵庫で保存しても、常温の状態でもどちらでも保存が効きます。作りたてのギーは油と同じ液体状ですが、時間とともに固まりバターのような状態になるので、使い方はバターに似ています。固形のギーをスプーンで掬いホットミルクに入れたり、バターナイフでパンに塗ったり、熱したフライパンに落とし炒め油としてつかったりできます。もちろんそのまま食べたりもできます。
基本的な使い方
・ホットミルクを作る時にスプーン1杯のギーを入れて溶かして飲む。
・炒めものをするとき、食用油の代わりにギーを使う。(オリーブオイルなどと混ぜて使っても大丈夫です。一見バターのようですが、バターではないので焦げたりはしません)
・パンに塗って食べる。
このような食べ方が一般的ですが、毎日小さじスプーン1杯、舐めるようにそのまま食べても効果があります。ギーの匂いを嗅ぐだけでも、神経系をリラックスさせる効果もあります。
ちなみにギーを入れたホットミルクは非常に滋養効果があり免疫力を向上させます。このギー入りホットミルクは妊娠期間中、授乳中はぜひ飲んでもらいたい滋養強壮ドリンクです。妊娠期間中、授乳中に適した食べ物についてはまた別のコラムに順次書いていこうと思っていますが、空腹時に単独で飲むホットミルク(特にギー入り)は非常に優秀だということを覚えておいてもらいたいです。
食べる以外の使い方は、就寝前にほんの少し固まったギーを手のひらに取り、手でこするとギーが溶けます。この溶けたギーを、手のひらで優しくおでこに横から線を描くように、軽く2、3回塗ります。こうすると神経系のリラックスとなり非常に大きな安眠効果があり深い休息を得ることができます。眼精疲労がひどい時も、少し手のひらで溶かしたギーをまぶたに塗ってあげると、神経系統の疲労が和らぐので目の疲れが取れます。
妊婦さんの妊娠線のケアにクリームやオイルを使うと思いますが、クリームやオイルに少しだけギーを手のひらで溶かし一緒に塗ってあげるのも、非常に効果的なギーの使い方です。脂肪細胞膜はリン脂質二重層という油の膜でできているため、油を塗ってあげることは非常に肌のために良いことなのですが、体質により油も選ばなければ肌に炎症やかゆみが出ることがあります。特にギーはどのような肌体質の人でも少量塗ることができますし、塗ってみて大きなトラブルがないようだったら是非お勧めしたい妊娠線ケアのアイテムになります。
同様に、生後間もないうちから赤ちゃんも手で溶かしたギーを優しく指2本でおでこに横に線を引くようにギーを塗ってあげていると、非常に落ち着いた赤ちゃんになります。夜泣きがひどかったり、ぐずる赤ちゃんにとてもおすすめな使い方なのです。(ギーを塗ってかぶれるという話は今まで聞いたことがありませんが、肌の様子はチェックしながら行ってください。)
ギーのつくりかた
画像ではわからないかもしれませんが、「ギーのつくりかた」を毎日ギーを食べている友人がイラストを描いて作ってくれました。ギーに興味がある妊婦さんにお渡ししていますが、コラムページから画像保存できるかわかりませんので、欲しい方は問い合わせよりメール頂ければ添付しお送りいたします。
ギーは妊娠期間中、授乳中に大きな助けになるのでぜひ参考にしてもらいたいです。手作りギーはおそらくこれから妊娠期間中に食べたほうがいい食べ物の主流になるのではと思っています。
次回アーユルヴェーダから説明するギーの効果についてお話しし、ギーについてのコラムは終わりです。