前回は妊婦さんが食べたほうがいい食べ物、食べ方として主食とタンパク質類についてコラムを書きましたが、今回は野菜と乳製品についてです。妊娠期間中はつわり、肩こり、腰痛、背部痛、倦怠感、むくみ、こむら返り、動悸、貧血、妊娠性糖尿病、頭痛、眼精疲労、様々な不調が出てきます。野菜と乳製品は妊娠期間中妊婦さんと赤ちゃんにとって大きな助けとなるのでうまく活用し、いつでも滋養された体と心で妊娠期間を過ごしてもらいたいです。
野菜類
アスパラガス(特に先端)
小松菜
さつまいも
カボチャ
ビーツ
ズッキーニ
オクラ(火を通したもの)
かぶ(火を通したもの)
白菜(火を通したもの)
大根(火を通したもの)
冬瓜(火を通したもの)
ごぼう(火を通したもの)
レンコン(火を通したもの)
人参(火を通したもの)
ブロッコリー(火を通したもの)
野菜は全般的にどれを食べても妊婦さん、そして赤ちゃんに純粋性を与え滋養する力があります。好みや野菜の季節に合わせ食べて大丈夫ですが、基本的には温かくよく蒸したり、ギーやオリーブオイルで炒めた野菜が良いとされます。これは消化力を下げないための工夫で、消化力がもともと高くない体質や状態の妊婦さんが、生野菜ばかり食べるのはあまりお勧めではありません。それでも暑い時期など、キュウリやレタスなどフレッシュな常温の生野菜は体にいい作用をする場合もあります。いくつか注意したい野菜とその調理方法は、オクラは生でネバネバさせて食べるより、湯通ししたり、少し胡椒で炒めたりしたほうがいいです。これは、オクラのネバネバは消化力を落とす力が強くあまりネバネバさせた生のオクラを食べていると、心や体が重くなります。また消化力が低い朝食に食べるのも避けたほうがいい食べ方です。しかしオクラそのものは非常に妊婦さん赤ちゃんを滋養する力があり、特に神経系に重要な髄液を滋養するのでしっかりと加熱し妊娠期間中には食べてもらいたい野菜でもあります。
妊娠期間中に貧血になる妊婦さんが多いのですが、小松菜とアスパラガスはオススメです。このふたつの野菜は、特に弱った体を滋養してくれる力が強いため、オイルで炒めたり、蒸して十分柔らかくしてから食べると、症状が楽になり、妊娠期間中の安定につながります。
一般的に葉物、太陽を浴びる環境下の野菜は質が軽く(消化が速く)、根菜類など、土の中で育つ野菜は質が重い(消化が遅い)という特徴がありますが、妊婦さんは「ちゃんたした消化力を保ちながら、少しだけ質が重いものを食べる」これが赤ちゃんのすくすくとした発育につながりますし、出産後の赤ちゃんも体が丈夫な子になります。したがって、根菜類、例えばサツマイモやカボチャなどをよく蒸しギーときび砂糖で食べる、このような料理は非常に大きな滋養になります。大根も生ではなく温かくして食べるのが非常におすすめです。ちなみに根菜類でジャガイモは厳密に言うと神経系を少し刺激する作用があるので、あまり頻繁に食べないほうが赤ちゃんの穏やかな神経系の発育にとっては大切です。
ブロッコリーも子宮を滋養する野菜なのですが、生で食べるのはあまり良くなく火をしっかりと通してスープなどで食べるのがおすすめです。似た形状にカリフラワーがありますが、カリフラワーは子宮を滋養する野菜ではなく、また消化も遅いためカリフラワーをお勧めします。
若干注意したほうがいい野菜を幾つか挙げておきます。トマト、ナス、キャベツ(生)、キノコ類、ジャガイモ、生姜この辺の野菜になります。大量に頻繁に食べなければ問題ありませんしナーバスになる必要はありませんが、どの野菜も少し神経系を乱す質を少し持っているのでやや気をつけたほうがいいです。
もちろんオーガニック野菜、無農薬が最もよく、その次が有機野菜です。新鮮な野菜なら新鮮なほどこころと体に素晴らしい効果を与えてくれるので、なかなか都会にいるといい野菜を手に入れるのも苦労しますが、妊娠期間中はなるべく信頼できるところから手に入れて欲しいです。
続いて乳製品についてです。