妊娠4週目とは、生理予定日~1週間遅れまでを指すため、生理予定日を過ぎ、妊娠かもしれないと思い始める人が多い時期です。実際にはまだ大きなつわりが見られないため、大きな変化はありませんが妊娠検査薬でも陽性反応が出るようになります。妊婦さんの体も下腹部の痛みや胸の張り、眠気が生じますがまだ自分が妊婦さんだという自覚が薄い時期です。
妊娠4週目の身体に起こる変化
妊娠4週目とは、生理予定日から一週間遅れまでの期間であり、この時期になると、「妊娠してるかも?」と徐々に思う方もいる時期です。この頃からホルモン分泌によって妊娠初期症状が出始める方が多いのですが、具体的には以下のような症状でまだそれほど吐き気がひどくなって大変という段階の妊婦さんは少ないようです。
- 下腹部の痛み
- 胸の変化
- 眠気やだるさが顕著
下腹部の痛みがある
妊娠するとhCGホルモンが大量に分泌されます。hCGホルモンとはヒト絨毛性ゴナドトロピンといい、妊娠中に産生されるホルモンです。この時期そのhCGホルモンが黄体を過剰に刺激することにより卵巣が腫れるため、下腹部に痛みが生じることがあります。生理痛でも下腹部に痛みが生じたりするのですが、妊娠している場合基礎体温が高い状態が続き、生理痛のように低温期には入らないことも特徴的です。また、妊娠4週目には胎盤が形成されることから、下腹部に違和感や痛みを感じることがあります。
胸の変化
妊娠すると卵胞ホルモンが働き、母乳を作る準備が始まるため乳腺組織や母乳の通る乳管が発達します。乳管の発達の影響によって、胸の張りが続いくことがあります。色素の変化なども特徴と言えます。
眠気やだるさがある
妊娠初期には、プロゲステロンというホルモンが増加します。このプロゲステロンが眠気を引き起こすため、昼間でも眠くだるくなる傾向があります。この眠気やだるさは、妊婦さんに聞いていると尋常な眠気やだるさではなく、通常では考えられないくらい眠くなったり、だるくなったりするようです。話しを聞いている妊婦さんの中には、眠いというよりも、「起きてられない」という表現を使う妊婦さんもいます。
妊娠4週目の赤ちゃんの成長
画像:runaruna412.cocolog-nifty.com
妊娠2ヶ月目に入っていく時期ですが、この時期の赤ちゃんは0.3mmから2mm前後という非常に小さなものです。平らな円盤のような形から、徐々にヒダがついたゾウリムシのような形に変化し、頭とお尻の区別がつくようになります。
- 3胚葉が形成され始める
- 心臓管が形成される
- 胎盤が働き始める
3胚葉が形成され始める
3胚葉とは受精後に形成される、内胚葉・中胚葉・外胚葉の3種類の胚葉の事を表します。3胚葉が各器官を形成していきます。
- 内胚葉:消化器官や呼吸器官を形成
- 中胚葉:骨・心筋・赤血球などを形成
- 外胚葉:神経や感覚器官を形成
頭とお尻の区別がつくようになり、後にさまざまな組織や器官を形成する3胚葉ができ始めます。
心臓管が形成される
赤ちゃんが体全体に血液を送るために、心臓管が形成されます。妊娠4週の終わり頃には、心臓管から赤ちゃん全体に血液が行き渡るようになっていきます。
胎盤が働き始める
また、未完成ながら胎盤が少しずつ働きはじめます。母体から栄養や酸素を赤ちゃんに送り、赤ちゃんから老廃物を運び出せるようになります。