週数の変化と症状のまとめ
妊娠前期(0〜16週の特徴)
0〜16週という妊娠前期は、症状部位が、頭、首、肩、肩甲骨、背中に集中しやすい傾向にあります。この時期に起きやすい主な症状として、頭痛、眼精疲労、首の凝りはり、肩こり痛み、肩甲骨の痛みこり、固さ辛さ、背中の痛み固さつらさなどがあります。これは、つわりによる影響、不安定な自律神経による神経系のストレスの影響、安定期以前の運動制限による運動不足など、ストレスを抱えやすいことが原因として考えられます。
妊娠中期(17〜28週)の特徴
17〜28週という妊娠中期は、症状部位が、脚、下半身に集中しやすい傾向にあります。この時期に起きやすい主な症状として、むくみ、脚のだるさ、重さ、明け方頻繁に脚をつる(こむら返り)、腰痛などがあります。これは循環血液量の増加や子宮の拡張により鼠径リンパ節の圧迫、脚を挙げて歩く歩き方から段々とすり足のよう奈歩き方になってくるため、下肢筋ポンプ作用が減少する、このような原因が考えられます。
妊娠後期(29〜40週)の特徴
29〜40週という妊娠後期は、症状部位が、腰、お尻周り(仙骨、恥骨)、下半身に集中しやすい傾向にあります。この時期に起きやすい主な症状として、腰痛、仙腸関節痛、恥骨痛、骨盤周りの重さ、痛み、ぎっくり腰などがあります。これは出産に向け週が進めば進むほど腰回り、骨盤周りの重さ硬さが増し、腰、背中の負担が相当大きくなること、お胎が前に前にでてくることで骨盤周りにかかる負担が大きくなり、また意識しなければ歩行も寝返りもおっくうになるため筋肉の動きが小さく、硬く凝りやすくなること、出産前のストレスが原因として考えられます。